粟島浦村、NFTを活用したふるさと納税で「デジタル村民」創出

新潟県の粟島浦村(あわしまうらむら)は、NFTを活用したデジタル村民創出への取り組みとして、寄付者に「デジタル島民証明証」と「島の壁画アート共同所有権」を発行するふるさと納税の受付を開始しました。

粟島

粟島浦村は新潟県岩船郡の村で、新潟県北部の日本海に浮かぶ粟島を形成する唯一の自治体です。伝統行事や雄大な自然を生かしたアクティビティ、名物料理「わっぱ煮」が人気を集め、年間約2万人の観光客が訪れる一方、2005年には438人いた人口が過疎化により325人まで減り、人材不足と財政難の問題に直面しています。

そこで粟島浦村は、「関係人口(※)」と「持続可能な未来」を創出する取り組みとしてNFTプロジェクトをスタート。第1弾として、デジタル島民証明証と島の壁画アート共同所有権を発行するふるさと納税の応募受付を10月11日より開始しました。

※…特定の地域に継続的に多様な形でかかわる人のこと。

ふるさと納税の寄付者には、粟島に描かれた壁画作品をデザインに採用したNFTアート「デジタル島民証明証」が発行されます。この壁画作品は、今年の夏に壁画家のKensuke Takahashi氏と岩切章悟氏が描いたもので、島の新しい観光スポットになっているもの。

デジタル島民証明証のデザインは3種類あり、寄付金額はいずれも3万円で、「粟島弁天」が限定35名、「粟島ハヤブサ」が限定15名、「Fanfarria」が限定50名となっています。

ふるさと納税の寄付者は「島民お祝い品」として、粟島でしか手に入らない「粟島お魚セット」「粟島日本酒・焼酎セット」のどちらかを選ぶことができます。また、粟島アプリ「しらせあい」にて粟島の未来を決める投票に参加でき、未来に向けた意見を投稿することも可能。さらに、不定期でデジタル村民に粟島のイベント案内が届きます。

島の壁画アート・粟島弁天
島の壁画アート・Fanfarria

島の壁画アート共同所有権は粟島弁天とFanfarriaが発行され、寄付金額はいずれも30万円、限定1名となっています。

ふるさと納税は、JR東日本グループが運営するサイト「JRE MALL」から寄付を行い、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのMetaMaskが必要です。寄付金は、主に粟島浦村の教育と子育てに活用するとのこと。

10月21日にはNFTプロジェクトの開始を記念した「デジタル島びらき」も開催予定です。当日は、「粟島汽船新乗船手続き体験会」や島弁当と引き換えができる「デジタルクーポン利用体験会」、「あわしまプロレス大会」などが実施されます。

粟島浦村の脇川善行村長は今回の取り組みについて、「粟島浦村は、マイナンバーカードの交付率が導入当初から高く、今回、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して、マイナンバーカードを利用した粟島汽船の乗船手続きと、粟島浦村の最新情報をリアルタイムで取得できるしらせあいアプリへの連携そして、NFT発行しふるさと納税でのデジタル島民を募集します」とコメントしています。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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