ChatGPTのCEOら「Worldcoin」による認証を最大手Auth0に導入
ChatGPTの開発を手掛ける「OpneAI」のCEOであるサム・アルトマン(Sam Altman)らが進める暗号資産(仮想通貨)のプロジェクト「Worldcoin」は、ドイツで「World ID」の登録を開始しました。また、World IDを使いサインインする「SIGN IN WITH WORLDCOIN」を、世界最大の認証・承認プラットフォームの一つであるOktaのAuth0に導入したと発表しました。
WorldcoinはOpenAIの共同創業者サム・アルトマン氏が、物理学者アレックス・ブラニア氏とともに立ち上げた暗号資産プロジェクトで、「世界中の人へと暗号資産の配布」を目指すことをミッションに掲げています。
Auth0との統合はWorldcoinが「SIGN IN WITH WORLDCOIN」を大規模に実装する初のケースです。「SIGN IN WITH WORLDCOIN」は、一組のログイン情報だけで複数のアプリケーションやウェブサイトにアクセスできる一般的なソーシャルシングルサインオンに似ています。Auth0との統合により、Auth0を使用する何千ものアプリケーションが「SIGN IN WITH WORLDCOIN」を容易にサポートできるようになったとのこと。
この機能は身近なところでは、GoogleやApple、SNSアカウントなどをつかってサインインするソーシャルシングルサインオン(SSO)の仕組みと似ています。
これについて、Worldcoinプロジェクトのツールを開発する技術会社であるTools for Humanityの製品責任者であるTiago Sada氏は「Worldcoinでサインイン」は、詐欺やボットの侵入を防ぎつつ、サービスやアプリケーションに安全でプライバシーを保護した方法でアクセスすることを可能にするよう設計されている」と、The Blockの取材で答えています。
「SIGN IN WITH WORLDCOIN」を使うことで、デバイス上でゼロ知識証明(ZKP)が生成され、不必要な個人情報を明らかにすることなく「個人の証明」を証言できるため、ユーザーのプライバシーがさらに保護されるとWorldcoinは述べています。「個人の証明」は、詐欺やボットを防ぐ手助けとなると考えられています。
Sada氏は、「SIGN IN WITH WORLDCOIN」を必要とするアプリケーションの例として、コンサートやイベントチケットの購入を挙げています。暗号資産のプロジェクトと紐づくことで、これらの決済に関する情報と、また電子ウォレットなどと紐づく子とで電子チケットが1つのアプリで管理できる可能性があるため、ユーザーにとっては利便性が高くなる可能性があります。
Sada氏は「個人の証明」があることで、アーティストはチケットがファンに行き渡ることを確認し、ボットや大手チケット購入システムがチケットを購入し、それを高値で転売することを防ぐことができると考えているようです。
このAuth0との統合はWorld IDに接続され、ユーザーが実在する固有の人物であることを証明するデジタルパスポートを提供するプロトコルを助けます。World Appは、電話番号や生体認証を使用して確認できるデジタルパスポートやWorld IDを作成するために使用することができるとのこと。認証には、「Orb」という人間性を証明するために開発された生体画像デバイスを使用します。
投稿者プロフィール
-
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
最新の投稿
- NFT2024年2月7日博報堂とJAL「KOKYO NFT」実証実験第2弾を発表
- NFT2024年2月7日ワールド・コラボ・ジャパン「寺社支援型NFT PASS」を発売
- NFT2024年2月6日チケミー、海外向け電子チケット販売「TicketMe 海外販売」事前登録開始
- NFT2024年2月6日クリプトエ、NFTマーケティング・プラットフォーム「MintMonster」発表
コメントを送信