山梨県立美術館、地元芸術家のNFTをふるさと納税返礼品に
山梨県が、県立美術館の新たな価値創造を目的に、県の文化芸術事業に携わった現代芸術家の作品・コンテンツをふるさと納税の返礼品として提供すると発表しました。第1弾では同県出身の現代美術家である、たかくらかずき氏の絵画とNFTアートがセットで出品されます。
山梨県立美術館は、甲府市貢川の「芸術の森公園」内にある美術館です。19世紀のフランス画家ジャン=フランソワ・ミレーの作品を数多く所蔵していることから、1978年の開館以来「ミレーの美術館」として親しまれています。また、コローやルソーといったバビルゾン派の画家の作品や、山梨県ゆかりの作品、日本を代表する芸術家による作品も所蔵。総点数は現在約1万点に及び、コレクション展は年4回展示替えを行っています。
山梨県は今年6月、県立美術館に新たな価値を生み出す「山梨県立美術館ビジョン」を策定。展示、研究、ふるさと納税返礼品などに対して最新のデジタル技術の活用を進めており、そうしたなか発表されたのが今回の取り組みです。
今回山梨県が発表したのは、県立美術館の新たな価値創造を目的に、県の文化芸術事業に携わった現代芸術家の作品・コンテンツを、ふるさと納税の返礼品として提供するというもの。返礼品の頒布はNFTアートプラットフォーム「TransformArt」を開発するゆめみが実施し、ふるさと納税サイト「さとふる」が寄付の受付を行います。
集まった寄付金は、高い表現力やデジタル技術を有する芸術家の育成を目的とした「やまなしメディア芸術アワード」に充当され、幅広い文化の芸術家への支援や、新進気鋭の芸術家の育成などに役立てられるとのこと。
第1弾では、県立美術館が今年3月に開催した展示企画「LABONCHI(ラボンチ)vol.1」に参加した山梨県出身の現代美術家、たかくらかずき氏の絵画とNFTアートをセットで出品します。
返礼品のタイトルは「NFT道祖神(メカリアル)」で、内容は15cm角の絵画1点とNFTアートが1点ずつ。受付期間は今年10月13日からで、寄付金額が80,000円。募集件数が50件となっています。なお、県内居住者は返礼品を受け取ることができません。
さらに2022年度やまなしメディア芸術アワードの優秀賞受賞者、本間悠暉氏によるVRワークショップが今年10月28日と29日に開催されます。会場は県立美術館の工房・ワークショップ室で、募集人数は各回10名。参加費は無料です。
山梨県知事の長崎幸太郎氏はこれらの取り組みについて、「これからの美術館は、その文化的価値を基盤といたしまして、経済的な価値を生み出す“牽引役”となるべく進化を遂げていくことになろうかと思います。さらには、地域社会への貢献を積極的に果たしていくため、例えば地域資源とアートを掛け合わせることで、社会が抱える様々な課題の解決に新たな展開をもたらすなど、“社会的価値の創出”にまで役割を広げ、多面的に山梨の高付加価値化に寄与していくようにしたいと思います」とコメントしています。
山梨県立美術館
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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