国内発NFTチケット「TicketMe」事前登録開始。日本円で売上支払

初期費用無料でNFTチケットを販売・管理できるNFTチケットプラットフォーム「TicketMe(チケミー)」が、9月中旬の正式リリースに向けて事前登録を開始しました。

NFTチケットとは、従来の電子チケットにNFTを付与し、唯一無二のチケットとして販売するシステムです。電子チケットの持つ特徴である「郵送の必要がない」というメリットだけでなく、ライブ・イベント後もデジタルデータとしてチケットを保有できるほか、発行者が許可した場合はユーザー同士がライブ後のチケットを転売することも可能です。

チケットはライブ・イベント後は資産価値がないと思われがちですが、紙チケットにおいてはライブ後の一部のプレミアチケットがオークションで取引されるなどチケットそのものに価値が付与される例があります。自信の思い出としての保有も含めて、電子チケットが普及する中で、紙チケット同様に価値付与の機会が求められており、欧米ではすでに多数のイベントで導入が進んでいます。

またNFTチケットでは転売(二次流通)した際にアーティスト・イベント主催者にも報酬が入る仕組みなどが取り入れられており、イベント後も報酬が得られるとして注目をあつめています。

9月中旬の正式リリースに向けて事前登録を開始したTicketMeは日本発のNFTチケットプラットフォームで、発行側は初期費用無料でNFTチケットを販売・管理することができます。Web3の技術や暗号資産(仮想通貨)ウォレットを必要とせず、従来の電子チケット販売プラットフォームと同じように利用できることが特徴です。

NFTチケットの販売を検討している事業者の懸念点として、売り上げの受け取りを暗号資産(仮想通貨)で行うことは、価格の変動などから会計・税金の面で大きな負担になります。TicketMeは日本発というだけあって、事業者の売り上げの支払いを、日本円で行うことができる点が国内企業にとっては大きなメリットとなりそうです。

初回利用時の販売手数料は、チケット1枚あたり4.9%。販売手数料はリリースまでの事前登録で0円になり、2回目以降の利用は、チケット1枚あたり4.9%+99円となっています。従来の電子チケット販売サイトとの併用に対応し、一部のチケットのみTicketMeで販売もできるとのこと。

TicketMeは暗号資産ウォレットを必要とせず、クレジットカード払いでNFTチケットを購入できることも、特徴のひとつです。さらに、暗号資産ウォレットを利用しているユーザーは、NFTチケットを保有することで、イベントやセミナーへの参加証明として保管し続けることができるようになります。二次流通を避けたい主催者に向けて、NFTチケットを譲渡不可にする機能も2022年中に実装されるとのこと。

事前登録の開始にあたりTicketMeを運営するチケミーは「TicketMeの最大の特徴は、たとえNFTの知識がない人でもNFTチケットの販売と購入を行える手軽さにあります。NFTチケットは、これまでの電子チケットで実現できないユーザー体験、紙チケットでは実現できない購入の効率化の両方を実現することができます」とコメントしています。

NFTチケットにおける過去事例としては、6月にフランス・パリに本拠地を置くプロサッカークラブ、パリ・サンジェルマンFCが来日したツアー「Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022」で2種類のNFTチケットが販売されたことがありました。

100万円の「Gold VVIP NFT Ticket」は、VIP席からの試合観戦だけでなく、試合観戦時の食事やドリンク、お土産などの権利、1,000万円の「Platinum VVIP NFT Ticket」には、試合前ウォーミングアップの見学、ウェルカムレセプションへの参加、特別発表記者会見の見学、サッカークリニック、番組収録見学、公式練習見学、フェアウェルレセプションへの参加権利が含まれていました。

NNFTチケットは転売業者・偽造対策に加え、価値を付与しやすいことで国内での導入も広がっていくことが予想されますが、NFT自体の理解度がまだこれからという点もあるため、ユーザーがいかに利用しやすくなることが普及のポイントとなりそうです。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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