特定のNFT保有者にチケット販売可能。米チケットマスターが試験導入
アメリカのチケット販売会社Ticketmaster(チケットマスター)が、特定のNFTを保有しているユーザーに対してコンサートチケットを販売できるツール「token-gated」の試験提供を開始したと発表しました。
Ticketmasterは、1976年に設立されたアメリカのチケット販売会社です。アメリカ国内におけるチケット総売上の約半分のシェアを誇り、カナダ、メキシコ、イギリス、オーストラリアなどでもサービスを展開。アーティストのコンサートやNBAなどのスポーツ観戦、ブロードウェイミュージカルなどさまさまなジャンルのチケットを取り扱っています。
Ticketmasterは2022年8月、ブロックチェーン開発企業のDapper Labsとパートナーシップを締結。コンサートチケットをコレクタブルNFTとして発行できる新機能をイベント主催者向けにローンチしています。この新機能により、Ticketmasterでコンサートチケットを販売しているイベント主催者は、イベント開催前や開催中、終了後にNFTの発行が可能になりました。
また同年11月には、NFL(アメリカン・フットボール・リーグ)と連携し、NFTによる「バーチャル記念チケット」を販売するなど、NFTを活用したチケット販売に力を入れています。
今回Ticketmasterが発表したtoken-gatedは、特定のNFTを保有しているユーザーに対してコンサートチケットを販売できるツールです。同ツールはアメリカの5人組ヘヴィメタルバンド「Avenged Sevenfold(アヴェンジド・セヴンフォールド)」と、アーティスト向けのWeb3関連事業を展開するBitflipsによって開発されたもの。
MetaMaskやCoinbase Walletなど、イーサリアム基盤の暗号資産(仮想通貨)ウォレットが接続可能で、対象となるNFTの保有を確認する以外は、通常のコンサートチケット購入手続きと変わらないそうです。
token-gatedは、Avenged Sevenfoldのコンサートツアーで試験的に導入され、同バンドが展開するNFTコレクション「Deathbats Club」の保有者に対して、コンサートチケットの早期入手権が付与されました。
Deathbats Clubは10,000点からなるNFTコレクションで、保有者には同NFTの知的財産権が付与され、商品の作成やブランドなどのビジネス展開が可能です。今後はメタバース(仮想空間)プロジェクトのアクセス権なども付与されるとのこと。
Ticketmasterはtoken-gatedの提供にあたり、「アーティストが特定のNFT保有者に対して特別な先行販売や独占的なコンサート体験などさまざまなアクセス権を与えることが可能になる」とコメントしています。
さらに今後はチケットの転送を制限して再販価格を固定するプログラム「Face Value Ticket Exchange」や、高額な転売目的でチケットを取得しようとする不正なプログラムを除外する登録システム「Verified Fan」、アーティストがファンのリクエストに応じて需要の高いコンサートチケットを販売するサービス「Ticketmaster Request」などの提供が予定されています。
Ticketmaster
https://www.ticketmaster.com
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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