デジタル村民によるDAOも。限界集落「山古志」Nishikigoi NFT第3弾発売
DAOの立ち上げと支援を行うクリプトヴィレッジが、新潟県にある人口800人の限界集落「山古志(やまこし)」において発行した「デジタル住民票NFT」である「Nishikigoi NFT」の第3弾セールを開始しました。
クリプトヴィレッジは、「クリプト(暗号技術などのテクノロジー)とヴィレッジ(共同体・ローカル)をつなぐ取り組みを行う」をミッションに、DAOの立ち上げおよびマーケティング支援事業を展開する企業です。
山古志は、新潟県の中山間地域にある小さな村で、平成の市町村合併を経て現在は長岡市の一部になっており、「錦鯉」発祥の地として知られています。2004年10月に発生した新潟県中越地震により甚大な被害を受け、震災発生当時約2,200人いた人口は約800人ほどに減り、住民の高齢化が進む限界集落(※)です。
※限界集落…人口の50%以上が65歳以上で、農業用水や森林、道路の維持管理、冠婚葬祭などの共同生活を維持することが限界に近づきつつある集落のこと。
このような状況を打開するため、関係人口の創出を目的としてクリプトヴィレッジによって発行されたのがNishikigoi NFTです。関係人口とは、特定の地域に継続的に多様な形でかかわる人のことで、近年Web3を活用した取り組みが注目を集めています。
Nishikigoi NFTは、錦鯉をモチーフとしたデジタルアートのNFTであると同時に、デジタル住民票としても機能しています。「デジタル村民」という概念を生みだし、同NFTを流通させることで、国内外に地域への関わり方を開放。2021年12月の第1弾リリース以降、保有者は1,000人を超えたそうです。
今回発表された第3弾セールの目的は、現在のデジタル村民1,000人を10倍の10,000人まで増やし、地域住民800人と10,000人のグローバルなデジタル村民による独自の自治圏を作り出すこと。
NFTのデザインはアーティストのOkazz氏、raf氏、ykxotkx氏が手がけ、いずれもジェネラティブアート(アルゴリズムによって生成されるアート作品の総称)となっています。
販売方法は、イーサリアム(ETH)およびクレジットカード決済。価格はNishikigoi NFT保有者が0.01ETH(記事執筆時のレートで約2,500円)、アローリストの予約者が0.025ETH(約6,200円)、一般販売が0.03ETH(約7,400円)です。
なお、すでにNishikigoi NFT保有者とアローリストの予約者向けの販売は開始され、一般販売が8月24日です。
Nishikigoi NFTを通じて形成された「山古志DAO」
クリプトヴィレッジは、デジタル村民が形成する共同体を「Local DAO」と定義しています。Local DAOとは、デジタル村民によって自律的に運営される独自の自治圏のこと。Local DAOを運営することにより、地域の未来をともに考えて動く仲間と活動資金を集めることが可能になるとしています。
このLocal DAOのひとつで、Nishikigoi NFTを通じて形成されたのが「山古志DAO」です。年内には新たに複数のLocal DAOが立ち上がる予定で、説明会には約80組の応募があり、さらにヨーロッパやアジア諸国からの問い合わせもあるようです。
同社は山古志DAOの運営にあたり、「これまでNishikigoi NFTは、山古志のデジタル住民票として存在しており、Nishikigoi NFTと山古志DAOは一体の関係でした。今後は世界各地で生まれるLocal DAOへのパスポートとしての役割も担うようになります。Nishikigoi NFTを持っていることで、各Local DAOに優先的にアクセスできるだけでなく、Local DAO同士の協力も活発になるでしょう」とコメント。今後の展開について意気込みを示しています。
Nishikigoi NFT
https://nishikigoinft.com/
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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