麺食、キャリア証明書をNFTで発行。外国人の帰国後キャリアアップに活用

「喜多方ラーメン坂内」のFC事業を展開する麺食が、PitPa、フォースバレー・コンシェルジュと海外人材の採用・キャリア開発支援を目的に、NFTとVC(Verifiable Credentials)を活用した「キャリア証明書」の発行を開始しました。同証明書は喜多方ラーメン坂内で働いた実績や身につけたスキルを証明し、帰国後のキャリアアップに活用することができます。

PitPaは、「メディアのあり方を再定義し、持続可能な経済性を提供する」をミッションに、ブロックチェーン技術を活用した採用支援事業「sakazuki」を展開する企業です。

またフォースバレー・コンシェルジュは、グローバルな採用支援事業を「Connect Job」のブランド名で展開する企業です。2021年4月に特定技能向けオンラインマッチングプラットフォーム「Connect Job WORKERS」、11月には留学生向けオンラインマッチングプラットフォーム「Connect Study ABROAD」を展開するなど、外国人雇用向けのサービスを提供しています。

両社は2022年より業務提携を行い、世界186か国のグローバル人材を対象に、NFT証明書の発行を開始。第1弾では、ネパールのトリブバン大学と覚書を締結し、学歴・職歴・スキルなどの証明書をNFTで発行しました。

ミッドバレーが発行した学位証明書(左)と、麺食が発行したキャリア証明書(右)

今回発表された「キャリア証明書」は、NFTとVC(Verifiable Credentials)技術を組み合わせて、喜多方ラーメン坂内で働いた実績や身につけたスキルを証明するもの。麺食の退職者がフランチャイズ店舗の立ち上げや個人店の開業など、帰国後のキャリアアップに役立てるのが狙いです。

まずNFTでは麺食の退職者であることがわかり、そのほかの情報はVCで本人が選択し内容を公開できます。例えば、経歴書にVCのURLを記載しておくことで、喜多方ラーメン坂内で働いた実績や身につけたスキルを証明することができるわけです。

対象は、ネパールの私立大学ミッドバレーが開講した日本就職コースを2022年に修了し、2023年4月に麺食に入社したネパール人卒業生。ミッドバレーから学位証明書、麺食からはキャリア証明書が発行されます。

麺食が発行したキャリア証明書は、NFTマーケットプレイスOpenSeaで閲覧できるほか、MetaMaskなどの暗号資産(仮想通貨)ウォレットで管理できるため、NFTと連携可能なチャットツールやタスク管理ツールで本人の証明が可能です。

さらに、VCは国際技術標準化団体のW3Cが提唱する規格に準拠した形になっており、海外でも第三者が麺食に問い合わせることなく情報の真正性を検証でき、リファレンスチェックのコストを下げられるというメリットもあるそうです。

麺食の代表取締役社長である中原誠氏は今回の取り組みについて、「当社は、多様なバックグラウンドを持つ人材を採用することで、日本を含むグローバルなマーケットでの競争力を高めています。その過程で問題となってきたのが、外国人材の職歴の確からしさと、当社で得たキャリアの可視化です。今回のフォースバレー・コンシェルジェとPitPaとのNFTとVCを活用したキャリア証明書を通じて、この問題を解決していけると確信しています」とコメントしています。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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