海岸線の美術館、巨大壁画を分割した「カベNFT」発表

アートプロジェクト「海岸線の美術館」を主催する一般社団法人SEAWALL CLUBが、NFTつくれるくんを提供するVirtual Base社、博報堂キースリー社と協働で、同美術館の巨大壁画を分割したカベNFTを発表しました。カベNFTは、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」上で発行されます。

海岸線の美術館は、一般社団法人SEAWALL CLUBと宮城県石巻市が共催するアートプロジェクトです。2011年に発生した東日本大震災後、宮城県石巻市雄勝町の海岸線を囲うように建設された、高さ最大10m、全長約3.5kmの巨大な防波堤の壁面に巨大壁画を描いています。

同プロジェクトは人の暮らしを津波から守る壁でありながら、同時に美しい海の景色を遮る壁にもなっている防波堤に美術作品を描くことで、海沿いに新しい風景を生み出し、海と人を、過去と未来をつなぐ場所に変えることを目指しています。2022年1月26日の美術館開館にあたり、アーティストの安井鷹之介氏が描いた1作目の「THEORIA|テオリア」、2作目の「A Fisherman|漁師」を同時に公開しました。

今回発表されたカベNFTは、海岸線の美術館の巨大壁画を分割し、1カベ単位でNFTとして発行する事業です。一般社団法人SEAWALL CLUBが事業の運営、Virtual Base社と博報堂キースリーがNFTの企画・開発を担当し、アスターネットワーク上で発行します。

アスターネットワークは、ステイクテクノロジーズ社が開発を主導する日本発のパブリックブロックチェーンで、マルチチェーン対応が特徴のひとつです。異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクト、ポルカドットのパラチェーンとして2021年末より接続開始し、2022年1月にメインネットをローンチしました。スマートコントラクト機能を備え、NFTやDeFIなどのサービスが構築可能です。

カベNFTは、巨大壁画のパネル(60cmx120cm)を1単位として、今年の春に開設される同美術館のECサイトで販売される予定です。NFTの販売収益は次の壁画制作と美術館の運営にあて、規模を拡大していくとのこと。

「THEORIA|テオリア」の400カベ

販売に先行して、2022年8月に実施した壁画制作のためのクラウドファンディングでは、支援した128人を対象に「THEORIA|テオリア」のカベNFTが配布されました。海岸線の美術館のECサイト開設後は、528カベで構成された壁画のうち、支援者に配布済みの128カベを除く400カベから好きな1カベを選んでNFTを購入できるそうです。

「A Fisherman|漁師」の60カベ

また「A Fisherman|漁師」の壁画は60カベから構成され、「THEORIA|テオリア」と同様に、好きな1カべを選びNFTを購入することができるようになります。

パトロン(NFT所有者)証明書

NFT購入者にはNFT保有の証明書を発行するほか、「壁画の制作状況など美術館活動の共有」「壁画を活用したプロダクト開発やイベント企画への参加」「定期開催する美術館ツアーなどイベントの優先参加権等の付与」を目的としたオンラインコミュニティへの参加、海岸線の美術館Webサイト内に名前を掲載するといった特典が付与されます。

https://358113com.sakura.ne.jp/invest/tommykaira-nft-members/

投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

コメントを送信

初心者におすすめ: