ジャックダニエル、NFT・メタバースへの参入か。関連商標を申請
酒造メーカー大手の「ジャックダニエル(Jack Daniel’s)」が、NFTやメタバース(仮想空間)に関連する商標申請を行ったことがわかりました。
ジャックダニエルは、アメリカ・テネシー州に本社を置く酒造メーカーで、同社が製造するテネシーウイスキーの代表的な銘柄。1866年設立と歴史が古く、1972年には蒸留所がアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されています。日本では、2013年1月からアサヒビールが販売権を取得しています。
弁護士であるMike Kondoudis氏のツイートによると、ジャックダニエルがアメリカ特許商標庁に提出した商標登録の申請書では、「NFTを活用したダウンロード可能なコンテンツ」について言及。また、メタバースを示唆する「オンライン上のバーチャル世界での利用可能なグッズやデジタルウォレット」に関する申請も記載されています。
NFTやメタバースに関連した商標申請を行う大手企業・団体は、この数年間で増えています。今年7月に「国際サッカー連盟(FIFA)」が2026年に開催される「2026 FIFAワールドカップ」に向けて、「デジタル+暗号資産(仮想通貨)取引所」「バーチャル株取引」「デジタル+暗号資産処理サービス」などに関する商標を申請。
9月にはフランスのファッションブランド「エルメス(HERMES)」が、暗号資産やNFT、ブロックチェーンといったWeb3関連の商標申請を行ったことがあきらかになっています。
日本酒「獺祭」はアーティストとのコラボNFTを販売
酒造メーカーによるNFTの活用事例としては、旭酒造がアイルランドの現代アーティストKevin Abosch氏、NFTコラボレーションスタジオの「CreativeWorkStudios.」と共同で、「獺祭(だっさい)」をテーマにした777点のNFTアートを販売した例があります。
販売されたNFTアートは、Kevin Abosch氏が実際に旭酒造を訪れ、酒造りにかける思いと獺祭の世界観にインスパイアされた777点で、タイトルは「SUBLIMATA(昇華する)」。
旭酒造はKevin Abosch氏が制作したNFTアートをテーマに、酒米の山田錦の中でも厳選されたものを使った最高級の日本酒「獺祭 磨きその先へ」777点を特別に製造。NFTアートの購入者には、この「獺祭 磨きその先へ」が購入者特典として贈られるというものです。
ジャックダニエルがどのような形でNFTやメタバースに参入するかあきらかにされていませんが、世界的に知られたウイスキーの銘柄であり、ガンズ・アンド・ローゼスのギタリストであるスラッシュや元ヴァン・ヘイレンのベーシストのマイケル・アンソニーなど、ロックミュージシャンを中心に著名人に愛飲者が多いことから、話題になることは間違いないでしょう。
獺祭のようにアーティストとのコラボNFTを販売するのか、愛飲者同士がコミュニケーションを取れるようなメタバースを開発するのか、ジャックダニエルの今後の動向に注目です。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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