【インデックス投資の弱点】デメリットになりうる揉みあいの相場は要注意!【投資信託】
安心安定と言われる指数に連動するインデックス型の投資信託ですが、実は投資信託の構造そのものに弱点があるのをご存じでしょうか。
経済の指数は超長期で見れば常に上向きなので、インデックス型投資はまず間違いなくプラスになる。大不況の時も焦って売らずに保持しておけば上がる。
これは一つの結論で、現状正しいものとして認識されています。
一方で、ある一定期間を切り出した時に上がりもしない下がりもしない揉み合い相場になっていると、実は資金はマイナスに向くことがあるのです。
そこには割合による評価値特有の落とし穴がありました。
揉み合いとは?投資信託では要注意!
揉み合いとは、上昇や下降のトレンドが定まらずに、一定の感覚の相場を行ったり来たりしている様子です。
レンジ相場やボックス相場という表現をされることもあります。ただし、ニュアンス的に揉み合いは横ばい、レンジとボックスはある程度の値幅の中で上下しているというイメージです。
揉み合いというのは例えば、ある指標や銘柄の価格が常に28400円~28700円の中で形成され、それが一定期間ずっと続いている場合を指します。
この様な状況では様々な要因がありますが、上りも下がりもしないのは結局全体の売り買いが拮抗しているからです。
また相場というのは、抵抗線・支持線と呼ばれる現在見られる高値と底値に触れた時に逆方向に跳ね返る傾向が高い為、結果的にもみ合いが発生します。
大きなレンジ相場が形成されていた場合も、だんだんと値動きが中央に収束しやがてほぼ横ばいになる動きもあります。
この様な動きを長期移動平均線などで観察すると、上げもせず、下げもせずずっと横を向いている状況になります。
何故信託での指標揉み合いが要注意なのか
ではなぜ、投資信託という商品において指標のもみ合いが要注意なのかについて説明していきます。
まず、もみ合いとは単純にある幅から上がりも下がりもしない状態だということがわかりました。
投資信託では指標と特定商品のプラスマイナスのパーセンテージに連動して価格1日の評価額を決定しているので、当然指標が上がった方が信託購入者の利益につながります。
逆に下げると含み損となります。
ここで気を付けたいのは、上り幅と下がり幅が同じだと、実質は下がっているのと同じ状態だということです。
実際に詳しく計算してみましょう。投資元金は買付日に一括で支払った10,000円とします。
買付 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 | 8日目 | |
成長率(%) | なし | +5 | -5 | +6 | -6 | +5 | -5 | +3 | -3 |
評価額(円) | 10,000 | 10,500 | 9,975 | 10,573.5 | 9,939.09 | 10,436.04 | 9,914.24 | 10,211.67 | 9,905.32 |
ざっくりとした計算なので、上がった翌日に同じ割合だけ下げるということを想定し、小数点以下は第2位までの表示としました。
いかがでしょう?
指標が同じ幅の上げ下げを繰り返していると、実は元金を割り込むことになります。
もちろん正確に毎日同じ数値が上下するということはあり得ませんし、この理屈自体を成り立たせるのには値動きが多すぎます。
しかし実際に係数を用いた計算を利用すると、投資信託は真横の動きに非常に弱いことが客観的にわかります。
これが投資信託の評価でのデメリット。揉み合いに弱い理由となります。
もちろん相場自体はこんなにわかりやすく変動しませんし、指数自体ももう少し強固に変動します。
しかし、短期的に揉み合いを繰り返されると1日毎の評価額で算定される投資信託ではマイナスの要因となってしまうのです。
つまり、インデックス型の投資信託の運用を考える時に長期で横ばいになっている商品を選ぶのは危険だということがわかります。
少なくとも、長期で見てやや上向きでなければ買い付ける意味合いが薄くなってしまい、最悪資産を減らすことになってしまいます。
投資信託のメリットとBuy & Forget
投資信託が揉み合い相場で弱いことはここまでで提示してきました。
では逆に投資信託のメリットをいま一度整理してみましょう。
- 投資信託とはプロの機関投資家が運用をする商品
- インデックス型は指数に連動している安定運用を目指す商品
- アクティブ型は銘柄を入れ替えて指数よりも上を目指す運用の商品
- 投資信託は自分で運用する必要が無く、販売されている中から選ぶだけで済む
- 経済は長期では上昇していくので、インデックス型は放置投資に最適
投資信託のデメリットに目を向けると『停滞した相場』では弱いのですが、それを補って余りあるメリットが上記の様にあります。
すなわち。
- 指数は最終的に上がる
- 時間的余裕ができる
この2点が個人投資家が投信信託から得られる最大のメリットになるのです。
投資の格言の一つに『Buy & Forget』というのがあります。
「買ったら忘れろ」もしくは「買ったらその後は忘れればいい」といった意味合いです。
株式は短期売買を繰り返すよりも分散して長期保有した方が結果的には資産が増えやすいという話もあり、それを個人の能力、資金の低いうちからでも実現できるのが、インデックス型の投資信託になるのです。
基本的にはプラス要素の方が明らかに強い投資信託という商品の性質・デメリットをよく理解したうえで、投資と付き合っていきましょう。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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