ヒューマンアカデミーがGameFi教育プロジェクトを開始
教育関連サービスを手掛けるヒューマンアカデミーは、他2社と連携し、「Play to Earn(以下、P2E)」についての学びの場を提供する「GameFi教育プロジェクト」を立ち上げたと発表しました。
ヒューマンアカデミーは、児童教育や専門学校、留学サポートやカルチャースクールなど800以上の講座・カレッジを運営し、老若男女を問わず専門知識の修得やスキル向上をサポートする企業。1985年の開講以来、修了生・卒業生は142万名にのぼります。そんな同社が、今回のプロジェクトでパートナーに選んだのが、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd(以下、DEA)と、A.Wの2社です。
DEAはGameFiに関する事業を手掛ける企業。シンガポールに拠点を置き、「楽しむことが価値に変わる」をコンセプトに、P2Eゲームの開発や、NFTマーケットプレイスの運営などを行っています。また、A.Wはブロックチェーンに関する開発支援などの事業を展開する会社。スタートアップ企業のサポートや、若者世代へのスキル育成支援などにも積極的で、そうした両社の個性が今回のプロジェクト発足に結びついたようです。
このプロジェクトでターゲットとなったのはP2Eと教育。P2EはGameFiの世界でゲームをプレイしながらNFTや暗号資産などの価値を高めていく……といった行為を意味しますが、直訳の「遊んで稼ぐ」という言葉から様々な誤解も生じており、利用者が気付かないうちに詐欺やマネーロンダリングに巻き込まれる、ネズミ講のようなシステムに組み込まれる、管理者の搾取によって家畜化される、といったリスクも指摘されています。
日本におけるP2Eはまだ黎明期にあるため、その仕組みやメリット、デメリットも十分な理解が進んでいません。そうした中で、今後予想される前述のようなリスクを避けるため、正しい知見を持った人材を育成し、業界の健全な発展に寄与しようとするのがGameFi教育プロジェクトです。
GameFi教育プロジェクトでは、学生に特化したゲーミングギルド(ユーザーや企業、投資家などの橋渡しをするコミュニティ)である「Academy Guild Games」を設立し、DEAがこれを認定。プロジェクトに参加するユーザー(学生)はスカラーシップ生となり、NFTオーナーから貸与されたNFTを使って無料でNFTゲームを開始でき、報酬も得られる仕組み(スカラーシップ制度)になっています。
そうした流れの中で、学生たちが実体験としてリスクも身近に感じながら「なぜ稼ぐことができるのか」「未来のためにどう学べばいいのか」「そもそもブロックチェーンや暗号資産とは何なのか」といった、テクノロジーに対する理解を深めていく、というのがプロジェクトの目的だとされています。
今回の取り組みについて、ヒューマンアカデミー全日制教育事業部の事業部長である今堀健治氏は次のようにコメントしています(抜粋)。
「Web3、ブロックチェーン技術などの革新が進んでいますが、日本国内で学ぶ場が少なく、これらを実践的に体感する学びの必要性を感じていました。本プロジェクトを通じて、若者に新しいエンターテインメントと技術、新しい分野・将来の経済の学びを提供し、業界の健全な発展にも寄与してまいります」
P2Eが一部のマニアの間でブラックボックス化したり、悪意ある人たちの“手軽なツール”となってしまわないよう、こうした教育の場が今後増えていくことも求められているのかもしれません。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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