エルメス、商標申請でWeb3市場参入への可能性を示唆

フランスのファッションブランド「エルメス(HERMES)」が、暗号資産(仮想通貨)やNFT、ブロックチェーンといったWeb3関連の商標申請を行ったことがあきらかになりました。

エルメスは、馬具職人のティエリー・エルメスが1837年に設立したフランスのファッションブランド。バッグなどのレザーアクセサリーを中心に、メンズおよびウィメンズウェア、ジュエリー、時計、フレグランスと幅広く展開しています。

弁護士であるMike Kondoudis氏のツイートによると、エルメスがアメリカ特許商標庁に提出した商標登録の申請書には、「バーチャルグッズや収集品、暗号資産、NFTを取引・閲覧・保管できる、ダウンロード可能なソフトウェア」「デジタル収集品やNFTをオンラインの仮想世界で使えるようにする、ダウンロード可能なコンピューターゲームソフトウェア」と記載されているとのこと。

また、NFT関連サービスについて商標申請を行っており、「バーチャルグッズを取り扱う小売店舗」や、「商業や広告目的のために、トレードショーやファッションショー、各種展示などをオンラインのバーチャルリアリティ環境などで開催」すること、「デジタル収集品やNFTを売買するマーケットプレイスを提供」することが念頭に置かれた内容になっています。

そのほか、「デジタル収集品やNFTと関連して使うために仮想通貨を提供する金融サービス」についても商標申請を行い、NFTに関する金融情報や分析、資金調達やスポンサーシップなどの機能にも言及。さらに、ブロックチェーンによるユーザー認証に関する分野でも申請をしています。

​​これらの申請はエルメスが将来的にNFT市場で商標を活用する可能性を示唆していますが、現時点では同社からいつからどのような事業で利用するのか発表されていません。

2022年、相次ぐハイブランドのNFT市場参入

今年に入ってからハイブランドのNFT市場参入が相次いでおり、6月にフェンディ(FENDI)がフランスの暗号資産ウェレットを開発する企業「レジャー(Ledger)」とコラボレーションし、暗号資産ハードウェアウォレット専用のケースとなるテックアクセサリーの販売予約を開始しました。

7月には、ティファニー(Tiffany & Co.)がブランド初のNFTコレクション「NFTiff」をリリースすると発表。同NFTは人気NFTコレクションCryptoPunks保有者限定での販売で、保有するCryptoPunksのNFTを物理ペンダントとして再現し、さらにそのペンダントのNFT版も作成するというものです。

エルメスは同ブランドの代表的なバッグ「バーキン」を模倣したNFTコレクション「メタバーキンズ」を作成したデジタルクリエイターMason Rothschild氏に対して、商標権侵害などを理由に提訴を行ったことと、今回あきらかになった商標申請から、どのような形でNFT市場に参入するのか注目が集まっています。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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