Gtaxが弥生会計と連携。暗号資産の会計処理がより簡単に
暗号資産の損益計算ソフト「Gtax」を手がけるAerial Partnersは、「弥生会計」との連携を発表しました。これにより、暗号資産の取引を扱う企業の会計処理が大幅に効率化されることが期待されます。
Gtaxは、暗号資産の取引履歴のアップロードと、取引所データの選択で損益計算をしてくれるシステム。主要な取引所は網羅しており、個人向け・法人向けのプランが用意されています。
このサービスは、暗号資産を主とするデジタルアセットや金融資産に関するデータ管理基盤を提供しているAerial Partnersが手掛けており、同社は暗号資産の確定申告サービス「Guardian」でも定評があります。
また、弥生会計は株式会社弥生が提供する会計ソフトで、他にも様々なシリーズ商品が市販されており、クラウド会計ソフト部門では7年連続利用シェアNo.1、デスクトップアプリでも23年連続売上実績No.1を獲得。登録ユーザーは280万人超で、国内では圧倒的なシェアと知名度を誇っています。この弥生シリーズのほか、起業や資金調達、事業承継などをサポートする「事業支援サービス」も同社は提供しています。
この両者がタッグを組みました。まずGtaxで損益を自動計算し、生成した仕訳データを弥生会計に取り込みができる状態でエクスポート。そのデータを弥生会計にインポートし、その後は弥生会計の画面上で処理を進めるだけで仮想通貨取引に関する会計処理プロセスの大部分が自動化できるようになります。
今回の提携の背景としては、暗号資産が広く普及してきたことに対し、法人における暗号資産の適正な会計が求められている点があります。その反面、暗号資産の収支計算が、税理士や会計事務所、企業の経理担当者などにとって大きな負担になる、ということも常態化していました。
そもそも暗号資産の会計処理は非常に煩雑です。暗号資産の売買による損益は、法律の改正を経て「雑所得」に分類され、納税という面でも整理されましたが、相場は常に変動しているため、複数銘柄の購入や、複数回にわたる取引、別銘柄との交換を頻繁に行っている場合などは処理が煩雑です。そうした取引を大量に扱う企業ではとても頭の痛い問題となっていた点に注目し、今回のタッグへとなったようです。
Gtaxとの連携が現時点で可能な弥生シリーズの会計ソフトウエアは、クラウドアプリケーションでは「弥生会計 オンライン」、デスクトップアプリケーションは「弥生会計 23」となっています。
取引自体はデジタルで完結するのにも関わらず、その後に発生する行政手続きの過程では人の手を煩わせることが多かった暗号資産の会計・税務。これをGtaxが効率化・迅速化し、さらに多くのユーザーを持つ弥生がその先の処理までを進められるようになった今回のデータ連携。「これを待っていた」と胸をなでおろす会計担当者も多いかもしれません。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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