GameStopのNFTマーケットプレイス、公開1週間で10億円の取引高を記録

アメリカ大手ゲームソフト販売店のGameStopが、独自のNFTマーケットプレイス「GameStop NFT」のパブリックベータ版をローンチしました。

GameStopは、1984年に設立されたアメリカのゲームソフト販売店。北米、中米、ヨーロッパなど、世界各地に約6,700店舗を展開しています。近年はオンライン販売に力を入れ、2022年初頭にはNFT領域に進出することを発表しています。

今回発表されたGameStop NFTは、独自のNFTマーケットプレイスで、NFT取引の低手数料と高速性を売りにしています。GameStop独自の電子ウォレットやイーサリアム(ETH)互換ウォレットを使い、マーケットプレイスに接続できるのが特徴です。

ユーザーはNFTの売買、取引、作成が可能なほか、NFTの統計情報を閲覧できる機能や、教育資料も用意されており、教育コンテンツにはNFTの基礎知識から、ウォレットとマーケットプレイスの接続方法まで網羅されています。

現在はパブリックベータ版となっており、GameStop NFTで作成されたNFTのみ取引できるとのこと。また、NFTを発行できるのは一部のクリエイターのみで、専用フォームから新規クリエイターを募集しています。

GameStop NFTのローンチにあたり、GameStopの責任者は、「時間をかけて、マーケットプレイスは、Web3ゲーム、より多くのクリエイター、および他のイーサリアム環境などの追加のカテゴリーを包含するように機能を拡張します」とコメントしています。

GameStop NFTはローンチ後1週間で、マーケットプレイス上の取引高が5,000ETH(記事執筆時のレートで約10億円)を突破しています。5,000ETHという取引量は、大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」が展開するNFTマーケットプレイスの累計取引高の約2倍に相当することから、その勢いのすごさがよくわかります。

GameStopは、2021年に経営陣を一新。新会長にアメリカの大手ペット通販サイト「Chewy」の共同設立者Ryan Cohen氏が就任しています。また、最高経営責任者(CEO)と最高財務責任者(CFO)に、元Amazonの幹部を採用しています。Ryan Cohen氏は、GameStopを実店舗型小売り主体の企業から技術中心のeコマース企業へ変貌させるという構想を掲げており、GameStop NFTのローンチはその第一段階とされています。

ゲームソフト市場は、新型コロナウイルスの影響により巣ごもり消費需要が増え、ダウンロード版ソフトの売上が好調です。一方、GameStopのようなゲームソフト販売店は、パッケージ版ソフトの販売数減少の結果、中古ソフトの売買も減り、店舗の閉店が相次いでいます。GameStopも近年業績が悪化していますが、GameStop NFTのローンチと成功によりどのような成長を見せるか注目が集まっています。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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