イーサリアム、ステーキング出金機能対応「ジェジャン」公開
暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムが、ステーキング出金機能を備えたパブリックテストネット「ジェジャン(Zhejiang)」のリリースを発表しました。
イーサリアムは、分散型のアプリケーション(Dapps)やスマートコントラクトを動かすためのプラットフォームで、オープンソースで開発が進んでいるブロックチェーンネットワークです。日本では同プラットフォーム内で使用される暗号資産もイーサリアム(ETH)と呼ばれています。
またステーキングは、対象の暗号資産を保有することで報酬を得られる仕組みで、マイニングの代替え手段と言われています。
イーサリアムは2022年9月にメインネットの大型アップデート「マージ(The Merge)」を実施し、コンセンサスアルゴリズムをプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)に移行。これにより、イーサリアム(ETH)をステーキングすることで報酬を得られるようになりましたが、現状出金する機能がありません。
今回リリースされたパブリックテストネットのジェジャンでは、ステーキングしたイーサリアム(ETH)の出金機能を備えたアップデートがおこなわれます。アップデートが完了すると、ユーザーはジェジャン上でイーサリアム(ETH)の出金テストが可能になるとのこと。
イーサリアムは今年3月におこなわれるメインネットのアップデート「シャンハイ(Shanghai)」にて出金機能を実装する予定で、今回リリースされたジェジャンはシャンハイのアップデートをシュミレーションするものです。
イーサリアムの開発に携わるParithosh Jayanthiはジェジャンのリリースにあたり、「今回発表したアップデートは、出金情報を収集したり、表示したり、使用したりすることを試すツールにとって最適な機会となる。我々にとって現在の優先事項の1つは、ユーザー体験をスムーズにおこなえるようにすることだ」とコメントしています。
公式Webサイトによると、現在ステーキングされているイーサリアム(ETH)の数量は約1,650万ETH(記事執筆時のレートで約3.3兆円)。これまでロックされていたイーサリアム(ETH)が出金できるようになり、新たなステーキング需要の増加が見込まれるため、時期アップデートは投資家から注目を集めています。
アメリカではステーキングを規制か?
一方で、米国証券取引委員会が「必要な登録をおこなわずに暗号資産のステーキングサービスをアメリカの顧客に提供した」として、暗号資産取引所のクラーケン(Kraken)を起訴したことが話題になっています。
クラーケンは罰金3,000万ドル(約40億円)の支払いと、アメリカの顧客向けのステーキングサービス停止の条件に合意して、米国証券取引委員会と和解。今後アメリカではステーキングに規制がかかる可能性があるとして、イーサリアム(ETH)の価格が一時的に急落しました。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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