CoinShares、AIでNFTの価格推定をするサービスをリリース
イギリスの暗号資産(仮想通貨)管理会社CoinShares(コインシェアーズ)が、NFTの価格をAI(人工知能)をつかって推定する「CoinSharesNFT AI」を開発し、Twitterのbotとして提供を開始しました。
今回発表されたCoinSharesNFT AIは、CoinSharesが独自に作成したAIをつかい価格指数に基づいてNFTの価格を推定するもの。同社の研究論文によると、この価格指数は暗号資産市場の変動や誇大広告による過剰な値上がり、NFTのレアリティ(希少性)などを考慮して公正な価格を推定できるとのこと。
CoinSharesNFT AIを使用する方法は、ツイートにNFTマーケットプレイスOpenSeaに掲載されている該当NFTのURLを貼り、「@CoinSharesNFTAI」とメンションを送るのみ。そのツイートに対し、1分程度でbotが推定価格をリプライしてくれます。
現段階でBored Apes Yacht Club(BAYC)、CryptoPunks(クリプトパンクス)を含む、約50のNFTコレクションをサポートしており、今後は対応するコレクションを増やすとともに、関連したツイート数やDiscord上のコミュニティ規模といったソーシャル要素をデータとして取り込むことで、より正確な価格指数の構築を目指すそう。
CoinSharesはCoinSharesNFT AIの開発にあたり、「NFTの値付けは簡単な作業ではありません。その価値は不安定で、BAYCのような確立されたプロジェクトから、取引履歴のない無名のアーティストまで、何百万ものNFTが市場に出回っています」としたうえで、「私たちは専門知識をもとに、NFTをすでに保有しているかどうかに関わらず、NFTの価格を推定する実験的なプロジェクトを考え出しました」とツイートしています。
ユーザーがNFTの適正価格を知るひとつの手段に
暗号資産市場が盛り上がりを見せる一方、NFTの適正価格やレアリティについて度々議論が交わされています。そうした中、OpenSeaは今年9月にNFTのレアリティランキングを表示するプロジェクト「OpenRarity(オープンレアリティ)」を公開しています。
OpenRarityは、ユーザーが外部のNFT追跡ツールを使うことなく、レアリティランキングを確認するものです。現在、レアリティ表示が反映されているNFTコレクションは、CoolCats(クールキャッツ)、PudgyPenguins(パジーペンギンズ)、MoonBirds(ムーンバード)などで、コレクションの発行総数が10,000体のMoonBirdsの「#5690」であれば、「#5690 Rank:7,958/10,000」といった数字が表示されます。
同プロジェクト公開の背景には、現状レアリティの設定プロトコルが統一されていないため、ランキングによってNFTの価格が異なるという問題がありました。CoinSharesNFT AIが算出するのはあくまで推定価格ですが、OpenRarityと併せてユーザーがNFTの適正価格を知るひとつの手段にはなるかもしれません。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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