詐欺NFT事件でも話題。キャプテン翼がThe Sandboxと提携
ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」のメタバース上に、サッカー漫画『キャプテン翼』の世界観を反映させたキャプテン翼LANDが構築されることがわかりました。
The Sandboxは、全世界で4,000万ダウンロードを突破する人気ブロックチェーンゲーム。ユーザーはメタバースと呼ばれる仮想空間上にLAND(ゲーム内の土地)を購入・レンタルすることで、オリジナルのアバターやアイテムを作成し、プレイすることができます。
これまで様々なIPとのコラボでも話題となっていて、ゾンビ作品として人気をほこる海外ドラマ『The Walking Dead(ウォーキング・デッド)』や、ドラクエやファイナルファンタジーなどの人気コンテンツを持つ国内ゲーム大手のスクエア・エニックスと提携するなど、人気コンテンツの世界観やキャラクターをメタバース上に構築し、ユーザーを拡大していきます。
今回The Sandboxと提携する『キャプテン翼』は、「ボールが友達」が信条の大空翼を主人公とするサッカー漫画。1981年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され、1983年にはアニメ化。
同作品は日本でのサッカー人気だけでなく、世界のサッカーの普及・発展に大きく貢献し、数多くの海外サッカー選手へ影響を与えており、元フランス代表のジネディーヌ・ジダンやブラジル代表のネイマールも『キャプテン翼』のファンを公言。現在でも世界中で愛され続けるグローバルコンテンツになっています。
今回発表されたThe Sandboxとの提携は、『キャプテン翼』として初のメタバースの展開及びNFTの販売です。The Sandboxのメタバース上にキャプテン翼LANDの構築をし、サッカースタジアムなどの施設、キャラクターを追加していくなど、『キャプテン翼』の世界観を反映させてコンテンツを制作していくそう。
キャプテン翼LANDのプロデュースは、『キャプテン翼』に関するライツ事業を手がけるTSUBASA社とIP(知的財産)プロデュースを行うMinto社が共同で行います。
NFTについては、初回販売キャラクターとして、必殺技ドライブシュートを繰り出す主人公の大空翼をはじめ、最大のライバルでエースストライカーの日向小次郎、S.G.G.K(スーパーグレートゴールキーパー)の異名を持つ若林源三、悲劇の天才プレイヤーと称される三杉淳の4人が登場する予定です。
ちなみに『キャプテン翼』に関するNFTのニュースとしては、同作の違法なNFTが販売されるという問題が起きていました。
サッカー関連を手掛けるFootball Metaverseが2022年5月中旬からキャプテン翼関連のNFTを配布。さらに漫画関連のMANGAVERSEも同時期から「キャプテン翼の使用権を取得した」とツイートしていました(現在は削除済み)。ところがこの2つは、正式な許諾を得ておらず、いわゆる詐欺NFTだったのです。『キャプテン翼』に関するNFTの権利は、TUBASA社が独占的に管理していて、TSUASA社はこれらとの契約関係はないと発表していました。。
違法なNFTが販売されていたトラブルに対し、作者の高橋陽一氏は海外のTwitterユーザーに向け英語で「(違法NFTについて)日本ではすでに知られていますが、海外ではまだ騙される可能性が高いです」として注意喚起を行い、周知に向け協力を求めています。
今回、キャプテン翼の公式のNFTが出たことであらためて過去の詐欺NFTにも注目が集まりましたが、今後もこうしたNFTの真贋の問題については注意が必要です。NFTの仕組みとして、NFTそのものは代替がききませんが、発行は誰でもできるという問題があるからです。
NFTは誰がどこで発行したものであるのかが非常に重要。キャプテン翼でも起きたように「公式」だと謳って偽物が発行されるケースはすでに多くあります。NFT=本物であるということではないことを改めて認識しておくことが大事です。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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