人気NFT「BAYC」ハッキングで3.6億円相当が盗まれる
人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」はInstagramの公式アカウントがハッキングされ、総額280万ドル(記事執筆時のレートで約3億6,000万円)相当のNFTが盗まれたと発表しました。
BAYCはアメリカのスタートアップ、ユガ・ラボ(Yuga Labs)が制作するBored Ape(退屈な猿)をモチーフにしたデジタルアートによるNFTコレクション。コレクションは1万個のBored Apeを集めたもので、表情、頭の形、服装など170以上の特徴的なパーツをプログラムで組み合わせて生成。同じ見た目のものは存在せず、ラッパーのスヌープ・ドッグや歌手のマドンナが所有していることでも知られています。
BAYCの公式Twitterによると、ハッカーはBAYCの公式Instagramアカウントを乗っ取り、「無料配布を行います」という名目でBAYCの公式サイトを模した詐欺サイトのURLを投稿。無料配布に釣られたユーザーに対し、資産を送信してしまうトランザクションに署名するように促しました。
詐欺被害の詳細は公式発表されていないものの、BAYCの共同創設者であるGreg Solano氏によると、「BAYCのNFTが4点、関連シリーズのMutant Ape Yacht Club(MAYC)のNFTが6点、Bored Ape Kennel Club(BAKC)が3点、その他のNFT数点が盗難された」とのこと。
また、ハッカーが用いたイーサリアムアドレスに残された記録から、トータルの被害はNFT91個、最低落札価格から見積もった被害総額は280万ドル(記事執筆時のレートで約3億6,000万円)相当とされています。
BAYCは公式Instagramアカウント上の詐欺投稿をすでに削除しており、公式Twitterで「公式Instagramアカウントがハッキングされたようです。リンクをクリックしたり、ウォレットをリンクするといった行動を取らないでください」という警告をツイートしています。
公式Instagramアカウントは2段階認証の設定をしていたものの、ハッキングを受けたそう。ハッカーがどのような手法を用いて2段階認証を突破したかについて、現時点では判明していません。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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