猿のNFT「BAYC」の世界観を表現したNFTフォントがリリース
アメリカのNFTメタバース関連企業Anifieと、日本国内のフォント市場でトップシェアを誇るモリサワのアメリカ拠点であり、フォントのデザインや販売を行うMorisawa USAが、猿のNFTとして知られる「Bored Apes Yacht Club」のオーナー向けの独自NFTフォントを発表しました。
Anifieは、アメリカ発のNFTメタバースのスタートアップ。コンテンツを保有するブランド企業向けにNFTやメタバースを用い、デジタルコンテンツの新しいプロモーションとマネタイズの手法を提供している会社です。グラミー賞受賞者ジョン・エッチェンや人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の作曲などを手掛ける音楽プロデューサー、パトリック・ウッドランドなどとタッグを組んでNFTメタバース事業の開発に取り組んでいます。
モリサワは、大阪に本社を置き、印刷用をはじめとしたデジタルフォントなどを開発・販売している企業で、「PostScript」と呼ばれる印刷向けデジタルフォンの日本語版を初めて開発した会社としても知られており、国内のフォント市場でトップシェアを誇る最大手です。Morisawa USAは、そのアメリカ法人になります。
今回AnifieとMorisawa USAが、「Bored Apes Yacht Club(以下、BAYC)」の世界観を表現したBAYCオーナー向けの独自NFTフォントを発表しました。
BAYCはアメリカのスタートアップ、ユガ・ラボ(Yuga Labs)が制作するBored Ape(退屈な猿)をモチーフにしたデジタルアートによるNFTコレクション。コレクションは1万個のBored Apeを集めたもので、表情、頭の形、服装など170以上の特徴的なパーツをプログラムで組み合わせて生成。同じ見た目のものは存在せず、ラッパーのスヌープ・ドッグや歌手のジャスティン・ビーバー、マドンナらが所有していることでも知られています。NFT業界の中では、CryptoPunksの次に取引量が多く、世界で最も成功したNFTの一つです。
AnifieとMorisawa USAは、これまでにもすでにNFTフォントで協業をしており、今年の4月にはメタバース空間で使用できるNFTフォント「CrypType」を発表していました。
Anifieによると「Anifieの特許出願中の技術を用いると、二つ以上のNFTを組み合わせて、新しく、二次コンテンツとしてのNFTを生成することができます。この技術を用いると、例えば、セレブのアバターに、高級ブランドのデジタルファッションを着せて、新しいNFTを生成することが出来ます」とのとこ。
今回発表されたBAYCオーナー向けのNFTフォントを活用することで、BAYCのオーナーがブランドの世界観を活かしたまま2次コンテンツを作成することが可能になるということのようです。
実際に今回のNFTフォントとBAYCの#9711を組み合わせた2次コンテンツがAnifieのマーケットプレイスでも公開されています。
NFTアートでは2次コンテンツの生成が許可されたものが多くありますが、その世界観やブランドイメージなどが崩れてしまっては、本来もつ価値が失われてしまうという問題がありました。今後はこうしたブランド×フォントといった取り組みが進むことで、より高い掛け合わせによる高価値な2次コンテンツが生まれる可能性もありそうです。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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