デイトレードを駆使した株取引で1日1000円のランチ代を稼ぐ方法と考え方
株取引を行う上でよく考えるのが「まず1日1000円」稼いでみたい!といった簡単な目標の設定です。
平日のランチ代が毎日浮くと考えると、途端に短期取引が魅力的に見えてきますし取引が現実的になってきます。
なんといっても月20000円にもなりますから。
そんな夢を叶えるのが、毎日1,000円の利益を生み出す個別株投資です。
本記事では個別株の取引によって1日1000円の利益を上げるための方向性と考え方を示していきますので、さらに細かい確認が必要な場合は各項目のリンク先の記事を、用語が難しい場合は用語解説記事も併せてお読みください。
1日1000円ではなく、1週間で5000円を狙う
デイトレ―ドでは負ける日もあれば勝てる日もあります。
相場全体の地合いが良ければ順張りしているだけで想像している以上に簡単に稼げることもありますし、政治情勢によって持っていた株が昼過ぎから一気に急落する可能性もあります。
マークしていた株が全く動かない日、いきなりストップ高に行ってしまった日などは結局相場に入れずプラスマイナス0円。という日も珍しくありません。
毎日毎日同じだけの額を安定して稼ぐのは、プロのトレーダーでも難しいので1週間当たりの目標を決めてそこに沿って取り組むと良いでしょう。
つまり『1日1000円必ず勝つ』ではなくある程度の期間で1日平均1000円の利益になっていればいいということです。
相場は平日しか開いていないので、1日あたり1000円≒月2万円ということになりますね。
投資金額の考え方
1000円/日 ≒ 20000円/月という金額を稼ごうと思ったら、どの程度の資金を動かせばいいでしょうか?
5万円? 10万円?
答えはおおよそ30~100万円です。
「え、そんなに必要なの?」と思われるかもしれませんが、まずこの金額を考える時に意識したいのが10万円の1%が1000円という数字という事実です。
1%という数字は実は想像するよりもはるかに大きい数字なのです。
例えば、年間の市場が開いている日が250日程度あるとして、平均1%勝っているとしたら年間250%投資金額が増えることになります。実に3.5倍です。
10万円でスタートした資金が35万円に、100万円でスタートした資金が350万円になってるわけですから、傍から見たら異常な倍率ですよね。
そんな事実から考えて毎日1%投資金額が増えているというのはそもそもおかしいのです。
そしてそんな動きの値を平坦化し、より強い値動きをさせようとすると、ある程度まとまった金額が必要になってきます。
ちなみに所謂配当金・配当益というのは年間で4~6%を達成していれば高い方だと言われるので、この事実からも1%資産を増やすことがいかに難しいかがわかります。
基本的に100万円という数字は1日に絶対動かしたい金額ではなく、ある程度銘柄を選定する上で動かしやすい数値だと考えると良いでしょう。
例えば約2000円の銘柄(約20万円)を買い建てして、2銘柄が10円程度上がり1銘柄が10円程度下がるといった動きで十分なのです。
この値動きが確認できた時に早めに決済を実行し、手元に1銘柄上昇分のプラスを残すというわけです。
ただし、1000円を基軸に細かく利益確定をしていくといわゆる『コツコツドカン』現象に見舞われることがあります。
変動の少ない株でも、その株価の1%程度動くまでは様子をしっかり観察した方がいいでしょう。
からくりを細分化するとこの様なイメージですが、これを週間単位で考えて堅実に利益を狙っていきます。
慣れてくると1日25万円の銘柄1つの往復しか決済しない日もあれば、5.6銘柄を回し合計160万ほど決済する日もでてきます。
相場の地合いが良ければ積極的にトレードに参加し、悪ければ手を控えます。
流行のセクターを複数ピックアップする
セクターとは会社が所属している業種・ジャンルの事を指します。
例えば鉄道会社であれば陸運業。製薬会社であれば医薬品関連。といった具合です。
会社の形態によっては複数のセクターとして見られる可能性もありますし、主力業種のみを指して言われる場合もあります。
年によって流行しているセクターが存在しますので、業種全体で見るとそちらの銘柄を買い付けている方が平均的に勝ちやすいということになります。
ちなみに2021年夏頃に流行となっていたセクターは下記の通りです。
- コンサルティング(M&A)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)
- 再生可能エネルギー
- 不動産
- 医薬品
- 海運(大手三社を中心に)
流行セクターの場合基本的には上げ機運になっているので買い建てで入っていけば大きく負ける危険性が少なくなります。
ただし、年単位で対象セクターの上げ相場であっても日によって上げ基調の日と下げ基調の日がありますので、見ているセクターの調子が悪そうな日はエントリーを控えることも必要です。
投資で安定を狙うことはできても絶対は存在しないので、常に様々な要素を見張らなければいけません。
再生可能エネルギー関連各社は特にボラティリティが大きくなるので銘柄選定先としては有力候補になっています。
監視銘柄の選定
特定のセクターの銘柄をある程度見たら、その中で銘柄を選定していきます。
見るべき要点としては
- 手を出せる価格帯か
- 月足での値動きが全体的に上昇基調か
- レンジ相場を形成しているか、なだらかな山になっているか
- 直近の高値と底値
- セクターが流行であるか
- 悪材料が存在していないか
- 決算日が近くないか
- 優待銘柄の場合権利日が近くないか
といったところです。
まず、投入資金の余力の幅を取り図ぎない価格帯であることは大前提。
そして、リスクを回避する為に全体に上げ基調の銘柄に投資をします。
直近2ヶ月分の高値と底値を確認しておき、今がその中ではどの位置に居るのか、山の登りなのか下りなのかも考えておくとベストです。
決算や優待権利日付近では売り買いが激しくなるので、そういった値動きを好まないのであればそもそも直近の取引候補からは外します。
デイトレードではこのようにして主要で監視する銘柄を4~5個程度、サブで監視する銘柄を20程度ピックアップしておきます。
慣れてきたら増やしても構いません。
最後に、価格帯も分けて考える必要があります。
1000円目標の場合は監視銘柄の価格帯のおすすめは800円~2200円程度となります。
デイトレードでリスク分散をするには銘柄的に800円~2200円前後の銘柄を見る必要があるので、その数値周辺をスクリーニングしていきましょう。
扱いやすい銘柄としては
- 1200円前後の価格帯
- IT関連のセクター
- 直近で上り調子
- 底値を売ってから5日間ゆっくり上がっている
などの特徴があれば非常に入りやすい銘柄となります。
まずは2週間銘柄を見る
実際にメインの監視銘柄を4,5個ピックアップしたら資金を投じる前に観察を行います。
短期投資では決算日や悪材料以外の要素ではファンダメンタル分析よりも、直近のチャート分析の方が役に立つ場合が多いです。
まず一番重要な月足から見て、長期で上向きであるか。
次に日足を確認し、直近で上げトレンドになっているか、下げトレンドになっているか。
上げであれば天井はどこで、下げであれば底はどこだと予想できそうか。
そして2週間見るという行動の一番の目標として毎日選定した銘柄の5分足と1分足の動きを確認します。
例えば大雑把に5分足で見る場合、移動にはどのような特徴があるのか。
1日が下げからスタートした場合どの程度下がると底値になるのか。
急騰した場合の落ち方で特徴的なものがあるか。
前場は活発だが後場では動きはあるのかなどなど、この一定期間のものではありますが銘柄特有の動きが見えることがあります。
それは同じような投資スタイルの投資家が参入しているという事であり、特徴をつかむことができれば短期の勝率も上がっていきます。
寄り付き前の板の確認
では実際に安全に買い付けに入る方法を考えていきます。
まず、寄り付き前は銘柄の現在価格が表示されなくなりますので、おおよそ15分ほど前から監視銘柄の板を確認します。
特に寄り付き直前の確認では最も注目して監視する銘柄を4~5程度確認を行っておきましょう。
万が一板の中で値段が飛び飛びの場合、その板はスカスカということになり非常に動きのニブい銘柄になります。
動きのない銘柄はデイトレードではあまり好まれないので、もしそんな銘柄を発見してしまったら、一旦当日の取引候補からは外します。
9時直前の板を見ていると多くの銘柄には明らかに強い売りと買い気配が出ていますが、これは見せ板の場合もあり鵜呑みにするのは避けねばなりません。
例えば、普段100ずつしか板に表示されていないのに、寄り付き前だけ、売り8000・買い7900などと入っている場合です。
これらは何らかの意思を伴って板に入れている可能性が高いので、危ないと思ったら静観を決め込みましょう。
また、板の価格が前日より極端に離れている場合も大抵9時が近づくにしたがって前日終値に近く収束していきます。
当然爆下げスタート、爆上げスタートもありますので必ずしも近くに収束するわけではありません。
そういった値動きの激しい日は逆に初心者には全く向いていない状態になるので、その日その銘柄を触るのはあきらめるのが吉です。
実践 買い指値と売り指値
買いを入れていく場合価格帯を見ることは非常に重要です。
特に1200円前後の銘柄であれば今回目標としている10~20円の動きをする確率は非常に高く、暴落リスクもある程度抑えた投資が可能です。
理想は1200円前後の銘柄をセクター別に6.7銘柄ほど監視しておき、前日取引などから地合いのよさそうなセクターの銘柄を朝一買い付け。
買い付けの後値動きを見てコンスタントに売りを入れていきます。
寄り付き直後であれば短時間で決済が期待できる為買いと売りを同時に注文しておき、売り指値を20円ほど上に設定しておくことで数分程度で約定する可能性もあります。
また、100円単位のキリの良い数値というのは他の投資家の間でも意識がされやすい為、1205円で買いや1995円で売りなど1~5ティック程度ずらした指値の戦略をとってみてもいいでしょう。
平日5日間のどこか1回で5000円を稼ぎたいという人は値動き50円がありそうな銘柄を選定していきます。
ただし、急上昇銘柄のような強い銘柄でない限りは、50円動く銘柄は単純に投入金額が大きく1ティックの大きい銘柄もしくは同じ価格帯でもボラティリティの高い銘柄となります。
5000円以上の銘柄に投資すると1ティックの値幅が基本的に10円単位となるため、1ティック上がった瞬間に売れば利益が1000円確定します。ただし、こういった銘柄は1日に200円(20000円分)クラスの値動きをすることが少なく無い為、リスクの非常に高い投資となります。
さらに早く売りすぎた為に大きい利益を逃してしまう可能性も秘めています。
値段の上下には期待できますが、うまく入らないと大きなマイナスを食らってしまうので注意が必要です。
寄り付き30分が勝負
1日で最も値動きが激しいのは午前9時の寄り付き直後です。
最高値・最安値の更新はこの時間帯に限りませんが最も乱高下する確率が高いので、それを意識しての投資家の張り付きが多い時間帯でもあります。
乱高下のどこで入るのかという恐怖は存在しますが、ここを上手く拾うことができればコンスタントに細かい勝ちを拾っていくことができるでしょう。
しかも思ったよりも大きく上昇することもあり、うまく利幅を確保できればその後のトレードが気分的に楽になります。
ただし、欲張って売り時を逃して急落、そのままその日の最安値付近から動かず売るに売れなかったという状況に遭遇することも多々ありますので、値動きには十分注意してください。
通常の売り指値を出す前に大きく動いた場合は、逆指値で売りを指定するリスクヘッジが最も安全です。
例えば、2500円で購入し一気に2560円付近まで急騰。もしかしたらこのまま上がるかもしれないし下がるかもしれない。
となるのであれば、安全策の為2515円に逆指値を入れておき利幅の15円=1500円を確実に確保するという考え方です。
もちろん2560円に到達した時点で成り行き売りをして6000円前後の利益確定を狙うのもいいでしょう。
基本はこまめに利益確定することが乱高下の時間帯に対する安全な手段になります。
そして、利益確定した後に爆上がりしたとしても気にしてはいけません。
タラレバに引きずられる事こそ、最もやってはいけない投資の思考になるのです。
トレードを休む日
セクター説明の部分の補足となりますが、トレードは『行わない日もある』ということを心にとめておかなくてはいけません。
「待つのも投資」の格言の通り『待ち』や『見』に徹し、入れそうにない日、予測と動きが違う日は寄り付き後の値動きを見て早々に手仕舞いを決めます。
相場全体の地合いが悪く、どこを買っても落ちているという日は必ず存在します。
そんな下げの予感が大きい日は無理して買い付けを行わずに相場を休みましょう。
相場全体自体の下げは意味のない『調整』と呼ばれる全体の意思でなっている場合もあります。
そんな時に、デイトレーダーが順張りで相場に入るなど、飛んで火にいる夏の虫という状況です。
全体的に下げ相場になった時は、目を付けていた銘柄がどこまで下がるか。
75日移動平均線などで反発をしないか、RSIは20付近になっていないかなどに注目していると、次の買い付け時が見えてくるかもしれません。
手数料について
さて、ここまで1日の取引手順について簡単な説明をしてきましたが、1000円を稼ごうとするのに取引手数料はどうなっているのか?
という疑問が当然出てくるでしょう。
2大ネット証券と言われる、楽天証券・SBI証券では1日の取引手数料を約定代金100万円までの範囲で0円にしてくれるサービスがあります。
また、SBI系の証券会社であるSBIネオトレードでも同様のサービスが存在しています。
多くのネット証券で、手数料無料枠を設けているのでまずはそちらの枠を使い取引手数料を気にせずに取引を行っていくと良いでしょう。
投稿者プロフィール
-
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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